VTuber事務所のオーディションは、書類審査と面接を行うのが基本です。
書類審査では、Googleフォームなどで提出された応募者のプロフィール場所や配信経験の有無、志望動機、自己PR動画などをもとに選考が行われます。応募者の基本情報や実績、VTuber活動への熱意や意欲などを判断する材料になるため、しっかりと記載するようにしましょう。
また、自己PR動画を作成する際は、採用担当者に最後まで見てもらったうえで印象に残れるように、最初の5秒で差別化を図ることが大切です。配信活動の実績がある場合は、活動歴や登録者数をしっかりとアピールしましょう。配信活動の実績がない場合でも自分の強み・特技を配信活動や企画にどのように生かしていきたいと考えているのかを具体的に伝え、自分に興味をもってもらえる内容にする必要があります。
自己PR動画はただ撮影するだけでなく、きちんと編集してから提出することも重要です。内容が分かりやすいようにテロップを入れたり、「えー」「あー」などの無駄な部分や言い間違いをカットしたりなど編集にこだわることで、ほかの応募者との差別化を図れます。
面接官に好印象を持ってもらえるように、明るく元気に話すように意識しましょう。また、緊張で何を話したかったのかを忘れてしまいがちなので、話したいことを文章にまとめておくと◎。
志望動機では、VTuberになって何がしたいのか、顔出しでの配信者や声優ではなくVTuberになりたいのはなぜなのかが聞かれるため、具体的にハッキリと答えられるように自分のやりたいことや考えをまとめておきましょう。また、個人でもVTuberとして活動できる時代だからこそ、なぜ事務所に入りたいのか、数ある事務所のなかでどうしてここを選んだのかもしっかりと伝えて、入所への熱意をアピールすることも大切です。
自己PRは、自己紹介ではなく、自分を採用したら事務所側にどんなメリットがあるのかを売り込むチャンスです。自分の魅力や強みをアピールし、採用することによるメリットを面接官に納得させる必要があります。ただ、自分の魅力や強みが面接官に刺さらないと意味がないため、事務所がどんな人材を求めているのかを分析し、事務所のニーズとマッチする強みや能力などをアピールするのがポイントです。
誰でも話せるような抽象的な夢・目標だと、多数の応募者に埋もれてしまい、面接官に自分を印象付けることはできません。VTuberになってどんなことがしたいのか、どういったVTuberになりたいのかといった目標を明確にし、さらに小さな目標から大きな目標まで細分化して、達成するためにどんなことをしているのかまで具体的に話すようにしましょう。
そうすることで入所後の活躍を面接官が想像しやすくなるので、やる気をやみくもにアピールするよりも効果的です。
これだけは得意という特技を1つに絞り、面接官に印象付けられるようにアピールしましょう。趣味もただ好きなことを話すのではなく、「趣味をどれだけ続けてきたのか」「続けた結果こういうことができるようになりました」「こういった活動につなげられます」というように自分の強みとして売り込みながら話すのがおすすめです。
Vライバー専門アプリの配信活動支援をメインとしている事務所は、未経験者を積極的に採用している傾向にあります。事務所によって応募条件や対応している配信アプリ、サポート内容やVTuber事業の対応範囲は異なりますので、応募する前にしっかり比較・検討しましょう。
複数のアプリで配信した経験があるVライバーさん10名にアンケートを実施。具体的な体験談を基に、おすすめの配信アプリを紹介しています。
(※1)IRIAM公式YouTubeチャンネルにオリジナルソングのMVが公開されているVライバーの所属事務所を調査したところ、所属VライバーのMV本数が最多(7本)だった事務所(2024年10月16日時点・編集チームによる独自調査)
参照元:YouTube「IRIAM公式チャンネル」(https://www.youtube.com/@iriam2435)
【選定条件】
2024年8月13日時点のGoogle「Vライバー事務所」で公式HPが表示された65事務所のうち、VライバーまたはVtuberが所属しており、常設オーディションを実施している57社を調査。その中から、以下の条件に当てはまる3社を選出しています。
・VTuber事業を手掛けている
・Youtube以外のプラットフォームでも配信活動ができる
・配信未経験者でも応募できる
・デビュー時の立ち絵を無償で提供している