事務所に所属せずに個人勢としてVTuberデビューする場合、配信機材やソフトウェアの購入費、アバターの制作費用などの初期費用が発生します。それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
VTuberとして活動するにあたって、最低限必要な機材にはパソコンやマイク、Webカメラ・VR機材などがあげられます。
配信内容によって必要な機材やスペックが変わってきますが、ゲーム配信を行うのに適したパソコンを購入するとなると15万~30万円ほど必要です。マイクには耐久性に優れたダイナミックマイクと、繊細に音を拾えるコンデンサーマイクがあるため、どちらが自分の活動に合っているかを考えながら選びましょう。
コンデンサーマイクとしてよく選ばれている「オーディオテクニカ AT2020」というモデルは1万円台で販売されているので、マイクの購入に1万~2万は必要と考えておくと良いでしょう。ただ、USB接続タイプじゃないマイクはオーディオインターフェイスという機材を別途購入する必要があるので、初期費用を抑えるのであればUSB接続タイプのマイクがおすすめです。
アバターを動かすのに必要なWebカメラの費用は5,000円~と比較的安く購入できますが、3D配信に必要なVR機材は高機能・多機能なものだと200万かかるものも!高機能・多機能なVR機材だと高スペックなパソコンが必要になるため、2D配信から始めるのが一般的です。
VTuberの配信に必要なモーションキャプチャソフトのほとんどは、高いものでも数千円で利用できます。無料で利用できるものもありますが、課金しないと透かしが入ってしまうものもあるので注意が必要です。
クオリティの高いアバターでデビューしたいのであれば、クリエイターにキャラクターデザインやモデリングを依頼するのがおすすめです。個人のクリエイターに依頼する際の費用は10万~30万円、制作会社に依頼する場合は30万~40万円程度はかかると見込んでおきましょう。個人に依頼したほうが費用は安く抑えられますが、クリエイターによってクオリティにバラつきがあるほか、納品に時間がかかる可能性があるのが難点です。
制作会社に依頼する場合は、個人のクリエイターに比べて費用が高額になる傾向はありますが、クオリティ面や権利関係などで安心できる部分が多いというメリットがあります。
VTuber事務所からデビューする場合の初期費用は事務所によって異なるため、オーディションに応募する前に確認しましょう。機材のレンタルに対応している事務所もあります。
Vライバー事務所からデビューする場合の初期費用は、基本的に無料です。ただ、まれに登録料が発生する事務所もあるので、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
また、YouTubeと違ってIRIAMやREALITY、17LIVEなどの配信アプリは、スマホ1台あれば配信を始められる手軽さが魅力です。IRIAMで活動する場合はオリジナルの立ち絵が必要ですが、イラストレーターと提携していて、立ち絵の制作費を事務所が負担しているというケースも珍しくありません。
初期費用を抑えたい方は、Vライバー事務所からデビューするのもおすすめです。
Vライバー専門アプリの配信活動支援をメインとしている事務所は、未経験者を積極的に採用している傾向にあります。事務所によって応募条件や対応している配信アプリ、サポート内容やVTuber事業の対応範囲は異なりますので、応募する前にしっかり比較・検討しましょう。
複数のアプリで配信した経験があるVライバーさん10名にアンケートを実施。具体的な体験談を基に、おすすめの配信アプリを紹介しています。
(※1)IRIAM公式YouTubeチャンネルにオリジナルソングのMVが公開されているVライバーの所属事務所を調査したところ、所属VライバーのMV本数が最多(7本)だった事務所(2024年10月16日時点・編集チームによる独自調査)
参照元:YouTube「IRIAM公式チャンネル」(https://www.youtube.com/@iriam2435)
【選定条件】
2024年8月13日時点のGoogle「Vライバー事務所」で公式HPが表示された65事務所のうち、VライバーまたはVtuberが所属しており、常設オーディションを実施している57社を調査。その中から、以下の条件に当てはまる3社を選出しています。
・VTuber事業を手掛けている
・Youtube以外のプラットフォームでも配信活動ができる
・配信未経験者でも応募できる
・デビュー時の立ち絵を無償で提供している